上原ゼンジ「魅惑のポートレイト」
1981年。大学一年生。本の雑誌社に出入りをしはじめる。
草食系男子のハシリと言われていた。
ストレイ・キャッツに憧れて、ロカビリーバンドを組む。
ソウルバンドでベースを弾いていた頃。リッケンバッカーの箒。
ソロ活動を始める。
中国で迷子になり、残留孤児になって帰国。
森山大道と出会い写真をやるため、本の雑誌社を退職。
決意表明として、眉をそり落とす。
顔を振り回して撮影したポートレイト作品。
職安に通っていた頃。
こんなヤツ、雇ってくれねえよ。
しかたなくテニスのインストラクターをして暮らす。
カメラを買うために、ヤバイ仕事に手を染める。
2009年。一眼レフを放り投げて遊ぶ男。47歳。
2018年。少年に空中浮揚術を伝えているところ。