万華鏡カメラ – 作り方


●ミラーについて

万華鏡に使われるミラーは表面反射鏡という特殊な鏡です。通常の鏡は透明な板の向こう側に反射する銀色のものが蒸着されていますが、表面反射鏡ではそれが表面にあります。透明な板の素材には種類がありますが、よく工作などで使われているのはプラスチックです。安価でカッターを使って簡単に工作できる反面、クリアさに欠け、歪んでしまうといった問題があります。

一方ガラス製の表面反射鏡は、一眼レフカメラのミラーにも使われるようなもので反射率が高く、クリアな写真が撮れます。ただしガラスをカットする技術が必要になります。

お子さんの工作や試作であればプラスチックのミラー、クオリティーを求める場合はガラス製のミラーを使うといいでしょう。また私が使っているのと同じチップスターサイズにカットしたガラス製表面反射鏡はAmazonでも販売しています。

●万華鏡の作り方

表面反射鏡には薄いフィルムが貼られています。キラキラ光っているのが裏面、表面のフィルムを剥がすときれいな反射面が現れます。フィルムはいきなり剥がさず、最後の段階で剥がします。鏡に指紋が付かないようにするためです。

まず2枚の鏡をテープでつなぎます。鏡の間は三角形に貼り合わせた状態でちょうどよくなるように1mm程度空けておきます。テープは貼り直したりする可能性もあるので、剥がしやすいものがいいでしょう。2枚をつなげたら3枚目の鏡も同様にテープでつなぎます。

組み合わせる際には、図のように鏡をずらして隙間ができないように貼ります。そして三角形にして閉じてしまう前にカバーのフィルムを剥がします。閉じてしまうとフィルムを剥がすことができなくなってしまうので。外に持ち出して使う場合にはしっかりとテープを巻いて丈夫に作りましょう。落とした場合でも鏡が割れにくくなります。

鏡の準備ができたら円筒形の筒の中に収めます。私はチップスターの空き箱を使っていますが、チップスターを使うメリットとしては、お菓子は内袋に入っているので筒は汚れていない、底を抜きやすい、67mmのステップアップリングがぴったりハマる、といったことがあります。

まず、箱の底をカッターで切り抜き、3cm角程度にカットしたスポンジを鏡と筒の間に入れて固定します。スポンジは両端と真ん中あたりの計9カ所ぐらいに入れておけばいいでしょう。工作はこれで完成です。

 

 

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