上原ゼンジの写真──写真で遊び、考える
私は日常の中に潜む不思議を見つけ出し、
さまざまな撮影手法を試しながら、写真で遊び、考えています。
私の活動には次の4つのシリーズがあります。
写真の実験室
100円ショップで買ったレンズで撮影レンズを作ったり、手ブレ増幅装置や宙玉レンズを作ったり。
さまざまな実験を通して、写真表現の可能性を追求しています。

宙玉レンズで撮影した写真。空中に浮かぶ玉の中に被写体を捉えることができる。かなり寄れるのでクローズアップ撮影もできる

お菓子の空き箱を使って作った宙玉レンズ。現在は金属製の製品版も販売されているので、自分のカメラに装着して撮影することが可能
日常の異化
うずらの卵をネガにするとそこには惑星が現れた。
クローズアップ撮影や万華鏡を使った撮影などを通し、身の回りに小さな不思議や宇宙を見出します。

ウズラの卵を横からではなく、下から撮影すると丸くなる。さらにネガに反転すると色も補色になり、青い惑星が現れた

これはザクロを撮影したもの。ザクロの中を透視したらどんな風に写るだろうと考えながら、こんな写真を撮影してみた。
偶然の痕跡
誰かが落としたペンキの跡、猫がセメントにつけた足跡。
超芸術トマソンから始まり、物理・化学現象により生まれたものまで。
偶然が生み出した痕跡との出会いを記録しています。

誰かが壁にぶつけた野球ボールの跡。ボールをぶつけた人はもちろん作品を作ろうとしたわけではないが、こんな偶然の痕跡を探している

これはいったい何の痕だろう。おそらくは塗装された壁面が経年変化により膨れ上がったものだ
手づくり写真工房
万華鏡や手づくりレンズを使った撮影法など。
撮影の工夫や技術をオープンにしながら、写真の面白がり方や、発見の方法を共有しています。

レンズの前に2枚の鏡を装着して撮影。鏡を30度で組み合わせることによりこのようなパターンが生まれる。2ミラーシステムと呼ばれる。

万華鏡を使って撮影しているところ。撮影の方法はWEBサイトやワークショップなどで公開して、みんなが楽しめるようにしている
これらのシリーズは、それぞれ異なるアプローチをとりながらも、すべて「写真で世界をとらえなおす」という共通の視点でつながっています。
興味を持ったテーマから、ぜひ覗いてみてください。