最初は単に万華鏡を使って写真を撮ってみたいと思って実験を始めました。
ただやり始めてみるとなかなか奥深く、いろんなバリエーションで撮るようになりました。
万華鏡というのは意図せぬ偶然のパターンが生まれるところが魅力です。
頭の中ですべて組み立てるのではなく、偶然の面白さを記録することができます。
しかし実際に撮るためにはそれなりの工夫が必要です。万華鏡の覗き穴は小さいので撮影しようとすると、周りの部分が一緒に写り込んでしまうからです。
そこでまず撮影用の万華鏡を作るところから始めました。いろんなサイズの試作してみたところちょうどチップスターの箱にうまく収まりそうだということに気が付きました。
チップスターの箱は他の工作にも使ってきましたが、入手しやすく軽くて安いというのが利点です。そして最大のメリットは67mmのステップアップリングがぴったりハマるということ。つまりレンズの先に簡単に万華鏡の取り付けられるのです。
通常の万華鏡というのはオブジェクト(具材)を万華鏡の中に入れて楽しみますが、この万華鏡の場合はカメラに取り付け、様々な被写体を万華鏡のパターンにして楽しむことができます。そして一番気に入ったパターンを記録することができるというわけです。
万華鏡は使う鏡の枚数や張り合わせる角度により、現れるパターンも変わってきます。一番オーソドックスなのは3枚の鏡を正三角形に組み合わせるスリーミラーシステムです。私は3枚の鏡を張り合わせ、スポンジを使ってチップスターの箱の中に固定しました。
被写体は花でもアクセサリーでもオモチャでもなんでも構いません。目についたものをどんどん万華鏡化してみましょう。
これはお菓子を撮影
万華鏡のパターンを生み出すアプリもありますが、このリアル万華鏡の魅力はパターンが少しずつ変化したり暗くなったりというアナログならではのズレが生じるところです。下の写真の三角形のパターンが少しずつズレているのが分かりますか?
リアル万華鏡を使い、アプリやPhotoshopからは生まれない、アナログ的描写をお楽しみください!