日常の不思議(生命の翻訳)

身の回りのものや日常の光景の中に、別の姿を発見するプロジェクトです。
このシリーズを代表する発見のひとつが、うずらの惑星です。ウズラ卵の模様に惹かれて接写し、ネガに反転すると白い雲と青い海の惑星が現れました。そして横から光を当てると三日月に、殻の中から光を当てると太陽になりました。これは、私とウズラ卵との”対話”から生まれたものです。
クラゲ、キノコ、ドクダミ、ドライフラワーになった紫陽花なども被写体となります。家の中にあるもの、道端の草花など、日常の中にある小さな生命に目を向け、視点を変えたり、光の当て方を工夫することで、別の姿へと変換していきます。
日常を異化し、不思議を引き出す作業です。わざわざ遠くまで絶景を撮影に行くよりも、身近な発見のほうが価値があるし楽しいと感じています。

うずらの惑星
これはネガにしたウズラの卵だ。形が違うと不思議に思う人もいるが、横からではなく、下の方から撮影したのだ。

紫陽花
最初はドライフラワー状になったものばかり撮っていたが、だんだん普通の花も撮るようになった。

Negative Plants
Photoshopを使い始めた頃から、階調の反転が好きでよく使っている。色は補色に変換される。

森のちいさきもの
キノコが好きだ。撮影に出かけるうちにだんだん発見できるようになってきた。しかし怖いので食べない。

海月たゆとう
たまにクラゲを撮りに水族館に行くのだが、あまり他のものには興味がない。クラゲ一本槍だ。

ドクダミ
ドクダミという名前と匂いはよくないが、よく見るとなかなか可愛い。

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