万華鏡は曼荼羅にたとえられることがありますが、その織りなすイメージは宇宙を表しているようにも見えます。そんな宇宙を写真として定着することはできないかと考えたのが、このプロジェクトの始まりです。
撮影上の課題は万華鏡の覗き穴が小さいこと。そこで撮影に適した大きめの万華鏡を作るところから実験を始めました。そしてお菓子の空き箱に万華鏡を入れ、レンズに直接装着することにより、外に持ち出して様々な被写体を曼荼羅化することができるようになりました。
Photoshopなどのアプリケーションを使えば、万華鏡のようなパターンを作ることは簡単です。しかし、リアルな万華鏡では被写体との距離によってパターンが少しずつずれていきます。また鏡で反射を繰り返すことにより、像は少しずつ暗くなったりという変化があります。つまりデジタル処理ではできないようなアナログ的味わいが生まれるのです。
万華鏡というのは本来一過性の娯しみですが、偶然出会った曼荼羅世界を写真として定着できるのが、この「万華鏡カメラ」です。
こんな感じで万華鏡をカメラに取り付けて撮影をする。
レンズ径はあまり大きくない方がいい。
屋外でニラの花を撮影
バックの青は空。屋外で下から撮影
2枚の鏡を使う2ミラーシステムだと、こんな模様に
黒い紙をバックにして撮影をした
万華鏡写真の撮影法
万華鏡写真は鏡を3枚組み合わせて万華鏡を作れば簡単に撮影することができます。
このサイトでも撮影の仕方を紹介しているので、ぜひお試しください。